薬剤師の勤務先で大半を占めるのが調剤薬局です。薬剤師は薬や薬事に関する専門性や社会的役割から様々な業種・職種で活躍していますが、全国に25万人いる薬剤師のうち約50%は調剤薬局に勤務し、調剤と服薬指導に従事しています。
調剤薬局とは医師からの処方箋をもとに薬を調剤し患者さんに薬を提供する薬局です。以前は病院で診療を受け、薬がある場合には院内の「お薬受け取り所」などで薬を受取っていましたが、最近は「医薬分業」が進み薬は調剤薬局で受取るのが一般的になりました。医薬分業では病院や診療所は医療行為に専念し、薬に関する専門的なことは薬剤師(調剤薬局)が担当することで医療全体の質の向上、安全で効率的な医療の提供を目指そうとする狙いがあります。こうした医薬分業において調剤薬局の重要性が高まり、薬剤師の主な活躍の場です。
調剤薬局の薬剤師の仕事は、患者さんの症状や病気あわせて薬を作る調剤、薬の効果や副作用のリスク・注意点を伝える服薬指導、複数の薬を併用による薬効果への影響をチェックする薬歴管理などが主な仕事になります。
調剤は医師の処方箋通りに薬を正確に調製するだけでなく、併用薬との相互作用、体質やアレルギー歴、薬の服用状況などを把握した上で安全性が確保されと最大限の有効性が発揮される適確な薬を提供しなければなりません。調剤自体は調剤機器の導入やオンライン化が進んで薬の待ち時間を大幅に短縮していますが、完全分包、ホチキス止め、投薬日の記入、色マジックによる区別、縦割り粉砕など、患者さんのこまかなニーズに合わせたカスタムメイド調剤も行います。
そんな調剤薬局の求人募集は全国各地、病院や医療機関が在るところには必ずあると言って良いでしょう。年収は約400〜650万円で勤務先により幅がありますが、経験や実績により高年収を見込むことができ、安定性があります。調剤薬局でも店長や管理薬剤師となった場合には100〜300万円ほど年収がUPするところもあります。病院に比べて勤務時間は規則的で仕事内容を見ても体力的にハードな職場ではないため特に女性の薬剤師に調剤薬局は人気があります。調剤薬局の求人募集詳細には1日当たりの処方箋枚数を明示しているところが多く、仕事量や忙しさの目安が分かりやすくなっています。
より良い条件で調剤薬局の求人募集を探すには、マイナビ薬剤師、エムスリーキャリア、DODA薬剤師など薬剤師の転職支援サイトを賢く活用しましょう!調剤薬局は勤務先によって勤務条件に大きく差があるので成功転職を叶えるためにはプロのサポート必須です。
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